フロッタージュ◆LIVE/2002/08/06(火)at 吉祥寺 曼荼羅
今回のライブメンバー(前回はワタナベ・ヨアン・イノッチ☆+フロッタ君で3人+1匹)

  ワタナベ.....Vo+Gt..... 向かって右
  イノッチ☆.....Perf+Vo+Cho.....センター
  小池順一.....Gt+Cho.....向かって左
  ちこちこ.....Perf+Cho.....ドラムセットの椅子

  フロッタ君.....マスコット.....ドラムセットのバスドラ上に鎮座
(セッティング中)

ゴーグル(デカイ。グラストロンみたいなテカリ具合)をフロント3人で装着。ちこちこちゃんも首にかけてる。パワーグローブ(ファミコン用のコントローラーグローブ)もフロント3人で装着。顔と腕だけちょっと近未来的。しかし、本番スタート直前にグローブを外す3人。え、セッティング中だけだったの? イノッチ☆はゴーグルも外してしまう。
[メルト銀河]

ミラーボール、ぐるんぐるん高速回転。目まぐるしいけどきれい。曲スタート直後、イノッチ☆はプラモデルの箱を開けて、パッケージを客席に見えるようにテーブルに立て、いざ作成開始! さっき1人だけゴーグルとグローブを外したのは、装着してたら作れないからなのかしら。ニッパーでパチンパチン切り取って、組み立てて、切り取って、組み立てて。曲が終わるまでに出来上がるのかどうか…。
プラモ完成せず。すでに完成しているモノを取り出して披露。ワタナベさんはゴーグル外して“メガネメガネ”とテーブルを手探り。いつものメガネを装着。
[Fade of mine]

イントロ・間奏のキメどころで、4人揃ってジャンプ! ちこちこちゃんは椅子に座ったままジャンプ! かわいい。麦チョコ食べていた。この曲でツインギターはめちゃくちゃカッコイイ。ギターポップな一曲。
ヨアンちゃん欠席の話。イノッチ☆いわく“バンドはこんなときもあります。ディープパープルだってメンバーよく変わってた。すごいのはCCガールズ。最初のメンバー誰もいなくなってる”。ヨアンちゃんからの留守電メッセージを再生するはずが、スイッチ入れると全く別の人からのメッセージ。さらにワタナベ家のおばあちゃんからも。ようやくヨアンちゃん。でもよく聞き取れなかった…。コシヒカリがなんとかって。そしてまた別の人からのメッセージ。“月曜に振り込みますんで…”。
[ルサンチマン]

イノッチ☆、パワーグローブ着けたままミニキーボードやらたて笛やらよくわからない笛やらプラモやら、次から次へといろいろ取り出して演奏。演奏? ワタナベさんは間奏でホーミー。テンポの速い曲の中で、もう何が何やら。
[マントラ]

たぶん新曲。イントロと間奏で、ワタナベさんとちこちこちゃんが交互に、印を結んでいく(手指で形を作る仏教の動作)。カッコイイー。Aメロのボーカルはイノッチ☆。カッコイイー。
[途中のカフカ]

歌詞に合わせてちこちこちゃんが手話。座ったまま体の向きや視線の向きを変えながら。動きがすごくきれいで、見とれちゃう。イノッチ☆は文庫本を取り出して曲の途中途中で朗読。
(フロッタージュのコーナー)

紙を物の上に乗せて、鉛筆で擦って写し取る画法の名前が“フロッタージュ”。メンバー各自でフロッタージュしてきた作品を発表するコーナー。毎回このコーナーあるようです。小池さんは「持ってくるの忘れた!」と言って、取りにどこかへ。それもネタかと思ったら、単に忘れただけだったらしい(笑)。ちこちこちゃんは[モミジ]と[並べた100円玉]。ワタナベさんは[公衆電話]。戻ってきた小池さんは[畳]。畳の一文字がクッキリ。謎。イノッチ☆は[テレビの映像(サザエさんが果物の間で踊っているところ・最後に家に駆け込むところ)]。映像もフロッタージュできるらしい。
[BLUE FILM]

ちこちこちゃん、再び歌詞に合わせて手話。イノッチ☆は8ミリカメラ(かな?)を回す。フィルム映像がモチーフになっている歌なので(サビが言葉遊び的で面白いです。歌詞カードを見るとダブルミーニング?)、このパフォーマンスはイメージに合っていて大好き。途中からはポラロイドカメラに持ち替えて、客席をパチリ。
[大本営発表]

タイトル通り“大本営発表”(国家からの戦況放送みたいなもの)をサンプリングした緊張感のあるインスト曲。イノッチ☆は戦隊モノに出てきそうな銃を持ち、ちこちこちゃんは日本国旗を振り、ワタナベさんはホーミー。この、異様かつ強烈な世界は一体…。
観終えて:(観るのは3回目):ライブメンバー増加に伴って、さらにパワーアップしていました。パフォーマンスは担当人数が増えても(いい意味で)ユルさが保たれていて、これ大事なポイントだと思いました。「何故それを?」という謎やナンセンスさがすごく心地よいです。いろんなコトをしていたけれど奇怪な印象は全くなくって、なんだか不可思議で面白いなぁ、という感覚。メンバーさんも楽しそうに他メンバーの動きを見ていたりして、そういう空気はステキです。そして楽曲の良さはやっぱり格別。全曲ツインギターになって、聴き応えが増していてゾクゾクしました。新曲と思われる「マントラ」もすごくよかったし。パフォーマンスが入ると曲が立体的になって、その立体はライブのたびに形も色も変わる気がします。今のところ、毎回ステージ人数が1人ずつ増えているので(所属メンバーは10人以上いる模様)、1回観て気になった人はもう1回観てみるとまた違ったフロッタージュを味わえるはず。私もまた観に行こうと思います。
次回の見どころ:2002/08/16 at 新宿JAM:フロッタージュ初の、企画イベント参加! ヨアンちゃん復帰! てことは5人+1匹(フロッタ君)! いつもは吉祥寺曼荼羅なので椅子席だけど次回は立って観ることに!
フロッタージュ公式サイト → http://frottage.infoseek.ne.jp/
text by miminari / ライブレポ目次