フロッタージュ◆LIVE/2002/12/30(火)at 吉祥寺 曼荼羅
[オートマティズム・1st セッション]※フロッタージュ企画
カーブ,東京60WATTS,moo-Chies,フロッタージュ(以上、出演順)
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今回のライブメンバー:11人+1匹(前回は8人+1匹)

  ワタナベ..............Vocal+Guitar..............センター
  ヨアン..............Percussion+Vocal+Chorus..............向かって左
  イノッチ☆.............."Afo"rmance+Vocal+Chorus..............向かって右
  小池順一..............Guitar..............向かって右奥
  ちこちこ..............Performance..............ステージ下・右脇
  松井崇..............Bass..............向かって左奥
  ヨシノカオル..............Guitar..............センターの少し左
  ムトゥ..............顧問..............客席
  しほんこ..............Piano+Chorus..............後方グランドピアノ
  アズミ..............Flute+Chorus..............後方少し右
  ユミコ..............Performance..............ステージ下・左脇

  フロッタ君..............マスコット..............ドラムセットのバスドラ上に鎮座

↑こんなふうに文字で書くとよくわからないステージ構成ですが、実際に見てもよくわからないくらい大人数でした。決して広くない曼荼羅ステージにグランドピアノを置き(今回は全バンド、グラピ使用)、その周りに8人、ステージ下に2人、客席に顧問1人。今回はこれだけ人数が多かったので、どの曲で誰がどんな動きをしていたか、いつもより覚えられませんでした。こんなときもあります。なので、レポートは曲ごとではなく、箇条書きでザッと。ザザッと。
オープニングS.E.

P-MODELの1993年のアルバム「big body」でした。個人的に、これリアルタイムでよく聴いていたので感慨深くなりました。ワタナベさんの選曲とのこと。
メドレー[途中のカフカ]
〜[昇天](by 東京60WATTS)※演奏はフロッタージュ。以下同様。
〜[どうやって?](by moo-Chies)
〜[青春ヘンドリックス](by カーブ)

(MC)

[BLUE FILM]
[オモチャ箱]
[マントラ]

(MC)

[大本営発表]
[メルト銀河]

アンコール[Fade of mine]
メドレーは、今回の出演バンドの曲を1つずつ。ボーカル担当は[昇天]ワタナベさん、[どうやって?]ヨアンちゃん、[青春ヘンドリックス]イノッチ☆。こういう趣向があると、イベントっぽくて楽しいです。

ステージ下の左脇・右脇に1人ずつ立っていた、ちこちこちゃん・ユミコちゃん。お揃いの白いニットに、お揃いのおかっぱ髪。双子のようで、そのビジュアルだけでも充分楽しめるのですが、パフォーマンスがまた面白かった。手話に手旗信号、振付。それらの動きを、鏡に合わせたように左右対称にやっていました。すばらしい。麦チョコ食べるのも左右同時に。

ヨアンちゃんは鈴や、レインスティック(縦にすると雨のような音が鳴る筒状の楽器)も演奏。[メルト銀河]の間奏では、うまい棒を客席に投げてました。フロッタージュもとうとう、お菓子配布バンド(?)に…。

おもむろに、票のよう紙を1枚1枚広げて「…小池さん。…小池さん。…イノッチ☆」と読み上げていくワタナベさん。このシーン、何かのテレビで見たような? 開票結果、小池さんが多く、「チームの決定です」ということで脱退決定。えー。ってこれはもともと、小池さんが今回をもって脱退するとのことで、それに合わせたネタでした。TBS“サバ○バー”ですね。結論は何があってもくつがえりません。さようなら小池さん。ロック魂あふれる弾きっぷり、好きでした。ブルースハープもかっこよかったな。

イノッチ☆によるスケッチブックネタは[こんな鍵盤楽器はイヤだ][今年の重大ニュース][今年の人気者]など。毎回、そのときのライブ環境に合わせたものがあって面白いです。鍵盤楽器、と聞くと、今回の全バンド(とそのお客さん達)が反応しそうです。曲中には、ガンダムのプラモデルやエコーテルミンも取り出してました。

[大本営発表]での松井さんのベースがやっぱりかっこよくて、もうゾクゾクしました。生ベースはやっぱりいいなぁ、とつくづく思う音。そして“ベーシスト=寡黙で渋くて温厚”という、私の中の“王道ベーシスト像”をそのままステージで見ることができるので、なんだかうれしい。

カオルくんも“寡黙で渋い”たたずまいですが、どこかが、何かが狂っている印象。たまに変な動き方で弾いているし。所属バンドモスキイトではセンターでギターボーカル。フロッタのときとはキャラが違うので、見比べると面白いです(笑)。

そのモスキイトに一緒に所属している、しほんこちゃんは、たぶん半年以上前からフロッタメンバーなのですが、今回がライブ初参加。めでたいです。グランドピアノを弾いていました。演奏ステキだったー。生ピアノが入ると、サウンドがキラキラしますね。例えるなら宝石におけるカット数が多くなった感じ。

同じく今回がフロッタライブ初参加の、ピータールームにも所属しているアズミちゃん。個人的に、ピーターとフロッタ、対バンする日が来たらいいなーと思っていたので、加入の話を知ったときはものすごくびっくり、そしてものすごくうれしかったです。楽曲がすごくイイことと、ライブで曲の世界観を拡げるパフォーマンスを観れる、という共通点を感じます。アズミちゃんのフルート、フロッタージュの曲に合っていて、とても心地よかったです。いい音色でした。

本編が終わった後、ステージからメンバーが退場し終わらないうちに、アンコールの手拍子が。っていうか、小池さんとカオルくん、退場せずに、客と一緒にアンコールの手拍子してる(笑)。そんな確信犯的アンコールでの[Fade of mine]。イントロや間奏でメンバーがジャンプするのですが、大人数でのジャンプはすごかった! 飛びまくっていたメンバーも数名。イノッチ☆はスケッチブックで、本日の出演バンド名それぞれに「ありがとう」の文字を添えたページを、1枚ずつめくっていました。見ていてちょっと感動。なのに最後のページには「さよなら20世紀」って、それ何年前。とにかくメンバーみんな楽しそうで、本日のイベントのラストを飾るいい一曲になりました。
来場特典の小冊子「オートマティズム 1st issue」(発行/赤玉書房)には、企画者挨拶文、各バンドの紹介、田森赤貝さんの漫画、などが載っていてすばらしい一冊でした。表紙にはヨアン画伯の絵も。こういうものを読むと、イベントのいろんな楽しみ方ができてとてもいいですね。記念にもなるし。ありがとうございました。
次回の(レポの)見どころ:2003/01/21(火)at 新宿 JAM:2度目の新宿JAM! 今回は店のブッキング!
フロッタージュ公式サイト → http://frottage.infoseek.ne.jp/
text by miminari / ライブレポ目次